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熊本県宇城市不知火町で自然農法・有機栽培に取り組むトマト農家の日記。農場での日々のことを中心に、お野菜情報・野菜ソムリエ直伝のおいしいレシピ・イベント情報などなど綴っていこうと思っております。
今、私が考えていることを長々と呟きたいと思います

「有機農業がなんたるかを理解してほしい」
 昭和55年就農し、40年一般栽培を経験し、30歳で有機農業へ転換するまで化学的農薬、肥料等の資材を10年間使用し、それなりの効果と強さを知りました。

 水俣の方々との出会いで有機農業を志したものの、栽培技術が伴わない20年、美味しくもなく栄養価も低く、農産物としての価値もないものでした。失敗の繰り返しで全滅していく植物の姿に申し訳なさと切なさ、なんともいえない言葉で表現できない経験をしました。

 有機農業とはなんなのか?
 60歳を迎え、いろいろな経験を重ね私が感じることは「安全で、美味しくて、体に良い、免疫の高い農産物」を生産すること、すなわち「山・畑・水田・海」自然環境を汚さない生産方法をどう確立するか。私たち農業者の役割と責任は何か。
ファストフード、コンビニ、レンジでチン。便利で豊かな日本の裏に子どもたちを含めいろいろな病気がなんとも多いこと、順番待ちの病院、このままで日本人に幸せな将来があるのだろうか?

 これまでの取り組みの中で、目に見えない小さな生き物「微生物」が人の体も動物・植物も健全に育つポイントであると感じます。いかにバランスのとれた状態を保つかによって、人は健康に動物、植物も同じことが考えられるのではないか。「土壌の中、人のお腹」も共通している。

 長年、同じ圃場で作物を生産するといろいろな問題が出ます。
病気・害虫・欠乏症等が発症し、手の打ちようがなくなります。
よく考えてみると、栄養のバランスもありますが、一番大切なことは微生物のバランスであると思います。
不足する栄養も微生物が豊かに育つ環境が整えられるなら欠乏症は出ません。自然の生態系に育つ植物は、淡い黄緑の若草色、太陽に向かって気持ちよく育っています。

 栄養豊かな土壌でなくても、バランスがとれていれば健全に育つ雑草、人も同じではないか、人は栄養の取り過ぎではないか。土壌においても肥料堆肥を与えすぎると、害虫・病気・欠乏症がとまらない経験をしました。

 栄養分は、少なくても微生物が住みやすい環境を作り、そこに植物を育てること、その植物・農産物は人の体にピッタリ合っていることではないか。味が濃いのが良いという考え方はどうしたものか。

 また、化学肥料・農薬・除草剤を投入し、より早く多量に型を整えた農産物がプラスになることか?
有機栽培を通して栄養素の低いぼかし肥料と微生物が住みやすい土壌環境作りに野草(カヤ・ススキ)を堆肥として投入した結果、硝酸イオンも低く、適量の収穫と病害虫の発生も少なくなり、栽培してきた結果、適量の収穫と病害虫の発生も少なくなり、抗酸化力の高い農産物生産が可能となりました。

 今後農村から後継者が急速に少なくなり、国内での生産は、化学的肥料・農薬・除草剤に依存せざるを得ない状況に入っていきます。日本人の健康、子供たちの幸せは遠くなるばかりです。

 今こそ、有機農業を国内に広げる、消費者の皆さんを育て理解して頂かなければなりません!
社長野草堆肥

最後までお読みいただきありがとうございました

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[2020/03/04 13:12] | 肥後あゆみの会
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